従業員20人の研究所からトップインプラントメーカーへ!ストローマンの歴史

世界シェアNo.1のインプラントメーカーは小さな研究所からスタートしました

現在インプラントメーカーとして世界シェアNo.1となっているストローマンは、スイスの小さな研究所からスタートしています。「耳を傾け、研究し、改善し、役立てる」というミッションを60年前に掲げ、現在もその姿勢で研究開発が続けられています。

スキー事故がきっかけとなった最初のひらめき

創業者であるReinhard Straumann は、スキージャンプで転倒し、長期的な入院が必要になってしまいました。1925年のことです。
この事故がきっかけとなり、時計業界で働いていた彼は、金属の結晶構造に関する研究テーマを、骨の有機的構造および年齢に伴う変化といった研究テーマへと拡げいくことになります。
 
また、彼は長年、治金研究を行っていましたが、1930年に開発したニヴァロックス(Nivarox:非変動非酸化)という合金は、機械式時計における革新的な開発となりました。

骨接合術用インプラントの合金の開発

スキー事故後、Reinhard Straumann は、スキージャンプを科学的見地から考察し、ジャンプの安全性の確立を目指しました。そして、最適なジャンプ台の形状、着地滑走路、および最適なジャンパーの姿勢の数学的モデルについての研究を行いました。この研究成果が、スキージャンプの安全性とトレーニングにおける世界的基準の確立へとつながりました。
 
彼の研究は医療分野にも及び、Chirurgische Universitätsklinik Basel(バーゼル大学病院)と共同で、X線分光法を用いた無機質骨の結晶構造の研究に乗り出しました。当時、骨の結晶構造についてはあまり知られておらず、有機質骨が結晶構造であるということも新たに発見されました。
1932年には、幅広い評価を得た3本の専門的な論文が発表されました。それから30 年後、この知見を科学界で応用し、骨折治療における骨接合術用インプラントのための合金開発に成功しました。

ストローマン研究所が設立

Reinhard Straumann は1954年、従業員20名で「Forschungsinstitut Dr. Ing. R. Straumann, Waldenburg」を設立しました。
エンジニアの道に進んでいた息子のFritz Straumann は、父親の研究活動を引き継ぎ、摩耗、破損、錆に強い非磁性合金の開発に取り組みました。

完璧な合金の開発により整形インプラントと器具を発売

ストローマン研究所は、有害物質を含まず、耐摩耗性に優れた合金の開発に成功しました。研究所が開発したインプラントスチールの仕様は、今日の国際的なISO・ASTM規格の基準となっています。
1964年には、チタンを使った整形インプラント(プレート・ネジ)が初めて製造されました。

歯科インプラントの研究・開発

1960年代より、大学病院と提携し、歯科用インプラントの研究・開発を請け負いました。
ストローマン研究所は、あらゆる金属と合金を扱った経験、そして腐食と生体親和性に関する研究に基づき、1976年には、今日使われているインプラントの原型となるチタン製のスクリュー(ネジ)型インプラントの製造を始めました。
 
その後、インプラントと骨の結合をより確実なものとするため、歯科インプラントの表面積を6倍にする技術の開発に成功しました。
こうして、最適なインプラント形状と表面性状を獲得したストローマンインプラントは、組織学的に骨と緊密に結合していることが、多くの研究で証明されました。

ストローマンは今もなお研究・開発を続けています

50年以上にわたるインプラント研究の積み重ねが、品質の高い製品開発へとつながっています。現在、そして将来も、より良いインプラントの研究・開発に取り組んでいきます。

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