歯のクリーニング(PMTC)の流れ・手順や時間、効果的な頻度など

歯のクリーニング(PMTC)

十分に歯磨きを行っても、全ての汚れを除去することは困難です。ヨーロッパで行われた研究では、歯ブラシだけでは全体の汚れの50~60%しか除去できなかった、という報告があります。
丁寧に磨いているつもりでも、磨きにくい場所ではプラークが蓄積している場合があります。プラークが蓄積してバイオフィルムという塊になると、歯の表面にこびりついて、歯ブラシでは除去できなくなってしまいます。
このような汚れを歯科医院で除去してもらうことにより、むし歯や歯周病を予防できます。また、歯の表面の着色や汚れを除去することによって、より白い歯に近づけることができます。

歯医者で行う歯のクリーニング「PMTC」とは?

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医院で専用の器具を用いて行う歯のクリーニングのことを言います。PMTCにより、プラークやバイオフィルムを除去し、歯の表面をツルツルにすることで、汚れがつきにくい状態にすることができます。

PMTCの主な流れ

口の中のチェック

歯石が付着している場合には、クリーニングを行う前に歯石の除去が必要になります。

歯面清掃(ポリッシング)

PMTC用の歯面清掃剤を使用し、専用の器具を使って歯の表面を磨きます。
歯の状態に合わせて研磨剤を使い分け、歯の表面や歯間部など、部位に応じた清掃器具を使用して磨きます。これにより、歯と歯の間や歯磨きが届きにくい箇所の汚れも、しっかりと除去することができます。

フッ素塗布

歯面の汚れを除去した後、むし歯予防のため、フッ素塗布を行います。

PMTCで多い質問

PMTCは痛いですか?

基本的に痛みはありません。しかし、知覚過敏がある場合、痛みが生じる場合もあります。

PMTCとホワイトニングでは、どちらが歯を白くできますか?

PMTCは歯の表面の着色や汚れを除去することで、歯が白く見えることがありますが、歯自体を白くするわけではありません。
歯が内側から変色している場合には、ホワイトニングをすることで歯を白くすることができます。ホワイトニングにより、もともとの歯の色よりも白くすることも可能です。

PMTCはどのくらいの頻度で行ったら良いのですか?

適切なPMTCの頻度は患者さんにより異なります。歯磨きの仕方や歯並び、着色しやすい飲食物摂取の頻度や喫煙などにより左右されます。
通常は、3~6か月に一度行うことがすすめられています。歯科医師に相談の上、自分に適した頻度で行うと良いでしょう。

PMTCにかかる時間はどのくらいですか?

着色や汚れのつきかたなど、口の中の状態によって異なりますが、通常、30~60分かかります。

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